ヒョウタンのことなど、
数年前まで、ふ〜ん、程度でありました。
それがなぜ、あの形をみると
反射的にヒョウタン・アンテナが立つようになったのか。

コレクターだとか、畑で大規模にヒョウタンをつくっているとか、
そういうわけではないので、このブログでどう伝えたら、
ヒョウタン愛を表現できるか、ずっと考えています。


先日の土曜日、執筆のヒントを得られるのではないかと、
北九州市の門司へ車を走らせました。
目的地はカボチャ…いや、「カボチャドキア国立美術館」です。
土曜と祝日しか開館していません。

館長はトーナス・カボチャラダムス大王こと、川原田 徹さん。
地元では知らない人はほとんどいない(だろう)、
カボチャを王国に見立て人間世界の営みを描く、
比類なき、ユニークな画家です。

モチーフがカボチャだけに、頭には、カボチャがくっついた麦わら帽子をかぶり、
丸めがねで、赤いスカーフとオーバーオール姿。
さりげなくカボチャのイメージを演出されています。

美術館の玄関をあけると、そんないでたちの大王自ら
ニコニコ笑顔で出迎えてくれたのでした。


しかし・・気になるのは、
なぜ、ヒョウタンではなく、カボチャなのか?ですよね。
どちらも、ウリ科の仲間だからなのですが(笑)、
つづきは、次回。


なお、カボチャラダムス大王の作品はこちらで観ることができます。
(公式のHPを見つけ切れず…)
http://www.span-art.co.jp/artists/thonasukabocharadamus/yukainaoukoku.html


カボチャドキア美術館外観

ちなみに美術館は2階建て。

大正7年の建築で、三菱倉庫という会社が社員の保養所として建てた洋館です。
傷みがはげくなり、取り壊されることになったとき、
「門司レトロ基金の会」の働きかけにより、あるご夫妻が購入を決意されます。
町の皆さんが喜んでもらえる館に・・という思いを受けて、
「カボチャドキア国立美術館」として新しい時を刻むようになったのだそうです。

ご覧のように、館はカボチャ色。
テーブルや椅子、照明器具など、どれもこだわりの品々で、
和みの空間となっています。

窓から周囲を見渡すと、たくさんの民家が立ち並んでいて、
作品に出てくるカボチャの王国を再現したかのようです。

ぜひ、足を運んでみてください。
なにより作品のすばらしさに度肝を抜きます。

(つづく)



◆カボチャドキア王国
北九州市門司区谷町2-6-32 ☎093-331-5003

開館時間/11:00〜16:00
開館日/土曜と祝日(または振替休日)※日曜日は休館
アクセス/JR門司港駅から徒歩25分
西鉄バス:門司港駅前、または桟橋通バス停から、山手田ノ浦行き「谷町」下車1分。